吃音を抱える学生が就職活動をする上での苦悩

学生にとって就職活動とは今後の人生を決める大きなターニングポイントであると思います。そのような中、就職活動に不安を抱える学生がいます。そこで、今回は吃音を抱えながら就職活動を行う大学院生(20代、男性)にお話を伺いました。

尚、プライバシーのためここではAさんとさせていただきます。

吃音を抱える学生が就職活動に感じる不安は大きい

吃音症を知っていますか?

吃音症は発話障害の一つであり、言葉が詰まったり、音を繰り返してしまったりといった症状があります。発症は2~4歳が多く、そのうちの約50%は自然治癒しますが、大学生や大人になってからも吃音に悩む人がいます。

大学院生として新潟大学に通うAさんは、吃音に悩まされてきました。研究をしながら就職活動も行っているとのことですが、就職先は新潟県内ではなく東京を中心とした関東圏を考えているそうです。その裏には「東京には吃音の当事者が集うイベントが多く、吃音を持った自分を受け入れてくれる人に出会えるのではないか。」という思いがあります。

現在、Aさんはリクナビやマイナビなど大手就職サイトに加え、障がいを抱える学生のための就職支援サイトを活用しながら、研究の合間を縫って東京に赴き就職活動をしているとのこと。

ところが、なかなか思うようにいかないようです。

「人前で吃って恥をかきたくないという気持ちから、面接やグループディスカッションに参加することを躊躇ってしまう。」とAさんは言います。

就職活動において、学生はエントリーシートや履歴書などの書類選考や適性検査を受け、面接を行うのが一般的であり、面接では自らの口で面接官に想いを伝えなければなりません。

しかし、吃音を抱える学生にとって面接は大きな壁となります。言葉に詰まってしまうのではないか、吃ったときに笑われてしまうのではないか、といった不安があります。面接官やグループディスカッションなどで話をするのは、親しい友人ではなく、その大半が初対面の相手になりますが、その中には吃音などの言語障がいを知らない人がいるかもしれません。そのような場合に、当事者が誤解や偏見を持たれてしまうのは悲しいことです。

吃音など言語障がいのある学生に求められる配慮とは

このように言語に障がいのある学生が就職活動を行う際にはどのような配慮をするべきなのでしょうか。

現在、障がいを抱える学生への就職支援としては、障がい者雇用や障がい者専用サイトなどがあります。しかし、言語障がいのある学生には面接やグループディスカッションなど、実際に選考を行う際の配慮も必要です。

吃音を抱えるAさんに「就職活動において配慮してほしいことは何ですか?」と聞いたところ、

「吃音が出て言葉に詰まってしまっても、笑ったりばかにしたりせずに待ってほしい。」と返ってきました。

吃音だけでなく、痙攣性発生障害や音声チックなど、様々な言語障がいがありますが、言語に障がいがあっても、自らの言葉で想いを伝えたいという気持ちがあると思います。その気持ちを汲み取り、他の学生と対等に評価してくれる企業が増えてほしいと感じました。

また、新潟ベースで新潟大学OBのスタッフが就職相談を行ってます
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